Queenは自らは笑わない「お笑いバンド」

クイーン (KAWADE夢ムック)

クイーン (KAWADE夢ムック)

136ページ。GUEENフレディ波多江、ブライアン"Shinya"井口、スパイク*1山田のお三方へのインタビュー。 >> ――あの曲*2を聴いて、クイーンはユーモア感覚もすごいと思いましたが。 山田 そういう意味では、僕らはある程度、彼らの正しい姿をトレースしているのかもしれない。僕らのステージには、「クイーンはお笑いバンドだ」という解釈も入っているから。 波多江 僕らはもともと、フレディの面白さみたいな部分をいろいろな角度から見せていこう、というところから始まったんだよね。 山田 お客さんを楽しませるという意味も含めてね。もちろん音楽的にもしっかりコピーしているんだけど、きちんとした音の上にパチモン(模造品)のフレディがいるっていうところがおもしろいんじゃないかと思う。 <<中略>> 山田 僕は、もしフレディが僕らのステージを観たらきっと笑うだろうな、っていうくらいの気持ちでやってます。 << クイーンというバンドに対する、ある面で正しい評価である。クイーンは「お笑いバンド」だったのだ。 一方、こういう見方もある。 >

QUEENが曲の中に“遊び”を入れたことは過去にも何度かありましたが、 そのどれもが真剣に考え抜かれたもので、この曲のように(実際はもちろん真面目でしょうが)遊びながら作られたように感じられる曲はあまりありません。 そうです、多才なフレディが唯一出来なかったことは、笑いながら歌うことなのです。

< 確かに、ライブで一曲歌い終わった後にニコッ、あるいはニヤッと笑うことはあっても、歌いながら笑う、あるいは、笑いながら歌っているフレディはライブのビデオをチェックしていてもついぞ出会ったことはない。 笑われることを承知で、でも自らは常に真面目に音楽に取り組む。プロとして*3頭の下る思いである。

*1:スパイク・エドニーはQueenのライブでのサポートメンバー。スタンドアクションのフレディに代わってキーボードなどを担当

*2:アルバム「Jazz」の一曲目「ムスターファ」

*3:何の?お笑いの?