片岡愛之助

歌舞伎修業―片岡愛之助の青春 (生活人新書)

歌舞伎修業―片岡愛之助の青春 (生活人新書)

浅学をばらしてしまうが、片岡愛之助という俳優を知らなかった。もちろん、十三代目仁左衛門秀太郎は知っているし、観てもいる。
歌舞伎界とは全く関係の無いところから子役で修行を積み、松嶋屋の養子に入った若手ホープだとは。これから注意して観ていこう。
本書の写真を観ると、姿良し、だ。
本書の著者、松島まり乃氏にも興味がある。巻末のプロフィールを見ると、慶應の歌舞伎研究会に所属していたとある。そうかぁ、同じ部室を共有していたカブ研の人か.....著者近影は若い感じ。きっと若いのだろう、と思い、彼女のプロフィールをググってみてもまるでヒットしない。それほど有名じゃないのかなぁ。でも、新書でこれだけ売れればいいよなぁ。ちょっと羨ましい。
ブログなどに挙がっている読後感を読むと、皆好意的。僕なんか、歌舞伎ライター数十年のベテランが、その経験を踏まえて可愛い可愛い愛之助君をきれいな文章で包んで上げた本かと思った。著者にいいようにやられた!という感じ。僕のように、歌舞伎をちょっとかじった程度の人間には丁度良い内容の本だった。